札幌FW やけ酒二日酔いで解雇

 コンサドーレ札幌は13日、FWテレ(23)との契約を解除したと発表した。三上大勝GM(41)は「規律と風紀を乱したため。分かりやすく言えば二日酔い」と険しい表情で理由を説明した。

 事件は6日に起こった。当日の北九州戦(本城)メンバーから外れたテレは、札幌・宮の沢での練習に泥酔状態で登場。ボール回しからフラフラだったため名塚コーチに退場を命じられた。翌日、三上GMが事情聴取し、悔しさから朝6時までススキノでやけ酒を飲んでいたことが判明。10日に代理人との3者会談で、契約解除を伝えた。

 “裏切り”が背景にあった。テレとの契約は6月末までだったため、5月に入ってすぐ、三上GMは本人の意思を確認。「札幌で成長したい」と言うテレに「5月いっぱいの貢献度で契約延長するか判断する。死ぬ気でやれ」と檄を飛ばした。その矢先の出来事だった。三上GMは「信頼を失う行為をした以上、チャンスはもう与えられない」と時期を前倒ししての解雇を決めた。

 テレは今季出場5試合で無得点だが、現在は移籍登録期間外のため、代役の補強はできない。7月19日の解禁日まで、ポジションにとらわれずリストアップしている選手と戦術を擦り合わせ、最良の策を模索していく。

 ◆テレ 本名はマルシオ・アルベス・ドス・サントス。1990年2月2日、ブラジル生まれ。23歳。昨年7月、母国のパラナ州2部のイグアスから加入。登録名は12歳の時、元ブラジル代表監督の故・テレ・サンターナ氏に似ていると言われたのがきっかけ。札幌では昨季5試合、今季5試合に出場し無得点。186センチ、82キロ。右利き。背番号は19。独身。

アニメ版ジョジョの魅力とは

時代を超えてファンから熱狂的な支持を受ける作品が『ジョジョの奇妙な冒険』だ。2012年は原作誕生から25周年、そんな圧倒的な盛り上がりのなか多くファンの期待を背負ってスタートしたのがテレビアニメシリーズである。

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ジョナサン・ジョースターが主人公の第1部、その孫であるジョセフを描いた第2部の放送が終了した。アニメの反響は非常に大きく、生粋のジョジョファンから新しく『ジョジョ』を知った視聴者まで、あらゆる層を魅了した。
放送を終えた今、改めてその魅力を振り返るべくディレクターを務めたdavidproduction・津田尚克氏に『ジョジョ』ワールドの魅力、そしてアニメとしての『ジョジョ』について伺った。
[インタビュー取材・構成:川俣綾加]

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』
公式サイト http://jojo-animation.com

■ ジョジョ歴は20年以上、津田尚克ディレクター

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
テレビアニメシリーズの第1、2部が放送を終了しました。全編が終わったいま、作品をどのように振り返りますか?

―― 津田尚克ディレクター(以下、津田)
自分の中での満足度はすごく高いです。みんながそれぞれ考えている『ジョジョ』があると思うんですが、僕の中にあった『ジョジョ』はまさにこれで、ベストな形で表に出せたのではと思っています。
周囲からも好評で、ほっとしました。これで評判が悪かったら、演出としての生命が終わるかもしれないところでした(笑)。もちろん、「もっと、ああできたのに!」みたいな部分もあって、今はまだ客観的に振り返ることはできません。むしろ、10年後に見直した時に自分でもすごく面白く見られるんじゃないかなと思います。

―― AA
津田さん自身、子どもの頃から『ジョジョ』のファンだと伺いました。

―― 津田
ジョジョ歴はけっこう長いんですよ、「ジャンプ歴=ジョジョ歴」といっても間違いないです。週刊少年ジャンプを僕が読み始めたのは小学生の頃からなので、もう20年以上。
ただ4部と5部を一番読んでいて、今回制作した1部と2部って単行本がメインだったので、週刊少年ジャンプでは数えるほどしか読んだことがなかったんです。でも何十回と改めて読み返すと、あの頃はできなかった発見が山ほどあります。1コマ1コマに色々なネタが仕組まれていたりとか、ディオとエリナのキスシーンで「ズキュゥゥゥウン」っていうのはピストルの音じゃなくてギターの音なのかな、とか。
そもそも「ゴゴゴゴ」は何の音なんだっていうのも、編集の方を通して荒木先生に質問してもらいました。あれはホラー映画にあるような環境音を文字にしているらしいです。

■ ジョジョ好きで固められたスタッフ陣

―― AA
今回のテレビアニメの『ジョジョ』のディレクターになったきっかけも、ジョジョファンだったからですか?

―― 津田
弊社(デイヴィッドプロダクション)の副社長でプロデューサーでもある梶田浩司さんから声をかけてもらったのがきっかけです。「津田君、ジョジョ好き?」と聞かれて「大好きです!」って答えたら「実は……」みたいな感じです。
梶田さんはこのタイトルをアニメにするにあたって、「ジョジョ好き」でスタッフを固めたいと思ったようです。そこで何人かに声をかけて、ジョジョ好きで、制作実績が合致して、かつスケジュールなど他の条件がかっちり当てはまったのが、僕だったのかもしれません。

―― AA
『ジョジョ』は原作に熱狂的なファンが多くいる作品です。それだけに期待も大きいと思います。アニメ化するにあたってまず考えたことは何ですか?

―― 津田
原作ファンが怖いなって思いました(笑)。僕自身もジョジョファンなので、「つまんないジョジョアニメを作ったら容赦せんぞ!」みたいなものは当然僕の中にもあります。
奇をてらわず原作を大切にアニメ化しようと思いました。とはいっても、『ジョジョ』は原作に忠実にアニメ化すると奇をてらうことになるんですけどね(笑)。

―― AA
アニメでのストーリー展開では、サクサクと物語が進む印象でした。そういったスピード感はあえて意識されたのでしょうか。

―― 津田
そこは不可抗力もありましたね。1部と2部を合わせて24本でやってくれ、という話だったんです。それだけでは収まらなくて、26本に増やしてもらったんですが、それでも収まらなくて、「じゃあ巻きでいこう」と。多少、巻いてでも原作のシーンを一つでも多く拾う方が原作ファンは嬉しいはずだと思いました。
僕は終わり良ければ全て良しだと思っている人間なので、ラストにはとにかく間をいっぱい取りたいと考えていて。そうなると、1部はスピード感を出して駆け足に、2部はじっくり見せていこうという結論に達しました。1部と2部で、見ている人が違った印象をもってくれたら成功かな、と思います。

■ ディレクターも泣いた“シーザー対ワムウ戦”

―― アニメ!アニメ!(以下AA)
20話でシーザーが死ぬシーンは、急に静寂に包まれて、じっくり間をもたせたことも相まって胸を打つ名シーンになっていました。

―― 津田
シーザー対ワムウ戦は、現在8部ある『ジョジョ』全ての中でもベスト10に入る名シーンだと思っています。これは僕も気合いを入れないといけないと思って、20話に向けてスタッフの調整も行いました。
個人的にも、20話はスタッフリングが上手くマッチしていい出来になったなと思います。シーザーの、ジョセフに何かを託したい・残したいという想いをたくさん叫んでいたものを、きちんと表現できました。

―― AA
20話は「男泣きした」という人も多かったみたいです。

―― 津田
よかったです。実は僕も放送を見て思わずホロっとしちゃったんです。自分たちで作っているのに……(笑)。

■ 雰囲気の異なる1部と2部

―― AA
1部と2部では、作り方が違ったところはありますか?

―― 津田
1部は100年以上前のイギリスが舞台なので、クラシカルになっています。昼間のシーンなんかは『世界名作劇場』のような雰囲気で行きたいと思っていました。
2部はちょうど第二次世界大戦の頃が舞台なので、1部とはあえて雰囲気を変えました。この時代はアメリカ美術が発達した時代でもあるので、タイポグラフィなど色々と参考にさせてもらっています。

―― AA
実際に参考にされたものは、何かありますか?

―― 津田
色々な美術書を参考にしました。「この時代だったらアール・デコだよね」みたいに。ちょっとした影の付け方とかを当時の美術を踏襲してみたり。
意外にネットには参考になるものがなくて、全て本を参考にしているので情報収集は大変でした。あとは、ハリウッド映画が良かったです。さすがに本場、看板の描き方であるとか、ビジュアルを参考にさせてもらいました。ただジョジョの美術は、1、2部ともに写実的にならないようにしているんです。遠くのほうは、ほんのシルエットだけとか。
美術の吉原俊一郎さんは、本当はすごく繊細に描く方なんですが、「普段やる作業とは違うパターンなので、楽しく進められました」と言ってもらいました。

[TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」
『JOJOraDIO』イベントスペシャルが6.23(sun)開催決定ィィィ!!]

■超豪華な出演陣!! 
興津和幸さん(ジョナサン・ジョースター役)
杉田智和さん(ジョセフ・ジョースター役)
上田燿司さん(ロバート・E・O・スピードワゴン役)
川澄綾子さん(エリナ・ペンドルトン役)
佐藤拓也さん(シーザー・A・ツェペリ役)
富永TOMMY弘明さん(第1部OP主題歌担当)

【日時】2013年6月23日(日)
昼の部 14:30開場/15:00開演(16:45 終了予定)
夜の部 18:00開場/18:30開演(20:15 終了予定)
【場所】 市川市文化会館
(JR総武線・都営新宿線本八幡駅より徒歩10分/京成線八幡駅より徒歩15分)
【料金】 全席指定3,000円(税込)

【チケット発売】
[一般販売]
2013年5月25日(火)

※イベントの時間・出演者などの詳細については変更となる可能性がございます。

金本氏 詐欺被害8億円と証言

 プロ野球・阪神タイガースなどで活躍した金本知憲さん(45)からボートレース(競艇)団体への預託金や農業法人への農地購入代金などの名目で、約1億2000万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職・本多善光被告(45)の公判が13日、さいたま地裁(西村真人裁判官)で開かれ、金本さんが証人として出廷した。金本さんは本多被告に2004年から09年末まで計60回以上、多い時で1回5000万円を振り込み、総額は約8億円に上ると証言。「(だまされたと知り)がく然とした」と後悔の念を口にした。

 「本当にバカだったんだな、と…」。グレーのネクタイに、紺色のスーツ姿で出廷した金本さん。詐欺事件の被害者となったことについてはこう振り返ったが、「親友だった」という本多被告に視線を向けることは最後までなかった。

 金本さんの証言によると、本多被告とは広島カープ時代(92~02年)に知人の紹介で知り合った。「土地をいっぱい持っている」資産家と思い、家族ぐるみで付き合いを始めた。本多被告からは親しみを込め「金(きん)ちゃん」と呼ばれていたという。「引退後に事業をしたい」と話し合い、06年7月に約1480万円をボートレース団体への預託金名目で同12月まで計7回、9800万円を振り込んだという。

 その後、本多被告から「広島では国の補助金を12億円、引っ張ったおばちゃんがいる」「農業をやろうという人に今、国はものすごい補助金を出す。野菜より、ぶどうや桃などのフルーツが当たると、バカにならない」と農業法人の出資話を持ち掛けられた。本多被告は「ファーマー(農場経営者)」と自称。同被告がトラクターに乗った写真付きメールも送られてきた。「信じていた」という金本さんは08年12月から09年2月まで3回に分けて1800万円を振り込んだという。

 本多被告には04~09年末まで起訴事実を含め、総額8億円近くを振り込んだとしたが、返金されたのは800万円。詐欺と確信した際は、「がく然とした。ダブルパンチを食らったような感じ」と振り返った。金本さんは金を振り込んだ理由について「こういうご時世で、いつ引退するかわからない。引退後に収入を得られて、魅力的だった」と説明。ボートレース場は、後輩選手の再就職先として考えていたという。

 本多被告の弁護人が暴力団幹部の実名を挙げ、関係を問われた際には「本件とは関係ない。嫌がらせにしか聞こえない」と戸惑う場面もあった。本多被告は「振り込みを受けたことは事実だが、だますつもりはなかった」と起訴内容を否認している。

潜水艦注視すべき状況

 菅義偉官房長官は13日午後の記者会見で、国籍不明の潜水艦が12日深夜に沖縄県・久米島沖の接続水域を潜航したことについて「注視すべき状況だ」と語った。
 接続水域の潜航は国際法には触れないとされる。防衛省があえて公表した理由について菅長官は、2日にも奄美大島(鹿児島県)付近の接続水域で国籍不明の潜水艦が確認されたことを挙げ、「事案が続けて起こった(ため)」と説明した。 

金本氏

 プロ野球元阪神の金本知憲さん(45)から出資金名目で約1億1千万円以上をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた無職、本多善光被告(45)=埼玉県和光市=の公判が13日、さいたま地裁(西村真人裁判官)で開かれた。金本さんが証人として出廷、出資について「(自分自身が)ばかだったなと思う」などと振り返った。

 金本さんは開廷直後の午前10時5分ごろ、濃紺にストライプ柄のスーツ姿で出廷。時折、持参した飲料水を口に含みながら検察側の質問に淡々と答えた。

 起訴状によると、本多被告は平成18~21年、ボートレース団体への預託金や農地取得名目などで、金本さんから計約1億1700万円を詐取したとしている。

 預託金について、金本さんは「いつ引退するから分からないので、引退後も収入を得られると思い、魅力的だった」と証言。「清掃や警備、売店などの権利を任せると聞いていたので、プロ野球の後輩や、身内の就職先にもなると思った」と述べた。

 また、金本さんは本多被告について「一番の親友という思いを裏切られた。期間と金額も相当なもので許し難い行為」とし、「できるだけ重い処罰を望みます」と語った。

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