カブス藤川DL入り 最悪手術も

 カブスは27日(日本時間28日)、右前腕部の痛みを訴えていた藤川球児投手(32)を15日間の故障者リスト(DL)に入れたことを発表した。26日(同27日)のレッズ戦で同部にアクシデントが発生した右腕に、米メディアは「最悪、手術の可能性もある」と報じている。

【写真で見る】試合前に同僚と笑顔で話すカブス・藤川

 右前腕部の張りのためとしてDL入りした藤川は、28日(同29日)にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受ける予定。ホイヤー・ゼネラルマネジャー(GM)は「慎重にならなければいけないが楽観的に考えている」と話したが、米メディアの反応は厳しい。

 スポーツ専門局ESPNシカゴ電子版は「(GMの話は)ベストケースのシナリオ。最悪なケースは手術だ。彼にとって開幕から2カ月での2度目のDL入りは、赤旗が上がった」と報じている。

 地元紙のシカゴ・トリビューン電子版は「藤川のケガは長期にわたってカ軍のブルペンに影響を与える。手術となれば来年に向けて新しいクローザーが必要になる」と強調。この日、カ軍は藤川に代わるリリーフ候補として、オリオールズからアレックス・バーネット投手を獲得したが、リリーフ陣の緊急再編を迫られることになりそうだ。

そして父になる 海外称賛の絆

 父と子の絆を問う物語が、国境を越えて高く評価された。第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督の「そして父になる」。「家族」という、時代も国境も越える普遍的なテーマを見つめてきた是枝監督に、カンヌは称賛を送った。

 AKB48の渡辺麻友(19)が、4枚目のソロシングル「ラッパ練習中」を7月10日に発売する。魔法使いの衣装を身にまとったまゆゆによる、夏らしいアップテンポなアイドルソングだ。

 「第5回選抜総選挙」の速報で指原莉乃(20)に次ぐ2位(3位は大島優子)に入ったまゆゆ。立候補の際、「1位を目指します」とセンター奪取を宣言しており、その意識の高さには総合プロデューサー・秋元康氏(55)も一目置いている。

 秋元氏は「ラッパ練習中」の作詞にあたり、当初はこれまでの王道アイドル路線とは違う内容を考えていた。しかし、初稿を見たまゆゆから「何か違う気がします」と書き直しを求められたという。「師弟関係というより、対等の仲間として良い作品を作っていきたい」と秋元氏は成長を感じたという。

 すでにタイアップが決まっている。東京ドームシティでまゆゆをキャラクターに起用したリアル脱出ゲームアトラクション「牢獄遊園地からまゆゆを救え!!!」が期間限定(7月27日~9月23日)で登場。従来のファンだけでなく、訪れた多くの家族連れ、カップルに存在をアピールする。

 昭和40年代ごろに日本でも実際にあった「新生児の取り違え事件」がモチーフになった作品。わが子の取り違えの事実を知ったエリート男性が、「血」か「共有した時間」かという非情な選択を迫られるうち、「本当の父親とは」という人間の普遍的なテーマに気付いていく姿を描いた。

 地元メディアは「限りない優しさ、家族愛を描き出している」(ルモンド紙)、「『人は一人で父になるのではなく、子供によって父親にしてもらう』というメッセージだ」(ルポワン誌)と高く評価した。

 今回、審査員を務めた河瀬直美監督は「『そして父になる』というタイトルどおりの過程を一歩一歩踏み込んでいく作品の構築の仕方が優れている」。是枝作品のスタッフも務めた西川美和監督は「どこの国にも家族という形態があり、誰もが葛藤を重ねて親になる。それを正面から捉えていることが受け入れられたのでは」と分析した。

 作中では子役の自然な演技と、都会と地方という舞台設定の巧みさも光る。都会が人間性を奪うことを示唆する描写は、小津安二郎の「東京物語」を想起させる。同作が海外で絶賛されていることは、今回の受賞と無縁ではないだろう。

 ■その他の主な受賞

 最高賞パルムドール=「アデルの人生」(アブデラティフ・ケシシュ監督)▽審査員特別大賞=「インサイド・ルウィン・デイビス」(コーエン兄弟監督)▽監督賞=アマット・エスカランテ監督(「エリ」)▽脚本賞=「ア・タッチ・オブ・シン」(ジャ・ジャンクー監督)▽女優賞=ベレニス・ベジョ(「過去」)▽男優賞=ブルース・ダーン(「ネブラスカ」)

鎌倉が世界遺産推薦取り下げ

 世界文化遺産登録を目指していた「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)について、地元自治体は27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦取り下げを文化庁に求めた。ユネスコの諮問機関が「不登録」を勧告したため、対応を検討していた神奈川県と鎌倉、横浜、逗子3市の首長が記者会見して明らかにした。文化庁は取り下げ手続きに入るが、首長らは将来、再挑戦する意向を示した。

【「物的証拠が少ないか、限定的なものか、あるいはほとんど証拠がない」】世界遺産:鎌倉「不登録」勧告 万全の準備、落胆 “再挑戦”難しい選択も

 諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は4月30日、鎌倉について「歴史的重要性を証明する物的証拠(資産)が少ない」と指摘し、都市化が進む点も問題視してユネスコに不登録勧告した。

 県などによると、6月にカンボジアで開かれるユネスコ世界遺産委員会で、再来年の再推薦が可能になる「登録延期」への格上げを期待する道も検討された。しかし、委員会で「不登録」が決定されれば原則再推薦は認められないため、コンセプトや構成資産を一から練り直して再挑戦する方針を決めた。

 黒岩祐治知事は「イコモスが求める基準が思ったより厳しかった」、松尾崇・鎌倉市長は「次の挑戦に向け埋蔵文化財の調査を進め、住民の理解を深めていく」と語った。【北川仁士】

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