宇宙旅行、法律上の問題は

俳優の岩城滉一さんが、2014年に宇宙飛行に挑戦することを発表し、注目を集めている。オランダのSXC社の民間宇宙旅行プロジェクトに参加し、出発から帰還まで45分間のフライトにのぞむ。宇宙空間には3、4分程度の滞在となるというが、芸能人としては初めての宇宙旅行だ。

東京都内で4月18日に開かれた記者会見で、岩城さんは「リスクとかあるでしょうけど、成功したら安全なんだって行きたがる人が世界中にいらっしゃるのでは」と口にしたという。今回の報道を見て、「自分も宇宙旅行に行ってみたい」という人も多いのではないだろうか。

「でも、宇宙旅行には、きちんと認識しておいたほうがいい法律上の問題があるのです」と指摘するのは、日本航空宇宙学会に所属し、宇宙法にも理解がある作花知志弁護士だ。宇宙旅行で注意すべき「法律上の問題」とはなんだろうか。

●体調不良で宇宙旅行に行けなくなっても、料金は戻ってこない

「まず、宇宙旅行の料金を払い込んだ後、旅行直前になって体調不良となったり、体に宇宙旅行には堪えられない問題が見つかったりした場合でも、宇宙旅行の料金は戻ってこないのが通常です」

たとえば、海外旅行のための飛行機の予約をキャンセルした場合は、「他の乗客にその空いた枠で行ってもらおう」と考えられるため、返金がされやすい。しかし、作花弁護士によれば、「宇宙旅行の料金は、宇宙旅行船の席や椅子の『買い取り契約』として扱われます」。そのため、「キャンセルがあれば代わりの人に」という考え方がそもそもないのだという。「そのような主張が法律上有効かどうかは別にして、そのような説明がされています」

したがって、宇宙旅行に行こうという人は、そのような「キャンセルしても旅行代金が戻ってこない」リスクがあることを念頭に置く必要があるといえる。

●トラブルが生じた場合に「どの国で裁判が行われるのか」も重要

次に、岩城さんの宇宙旅行を企画しているのはオランダの会社だが、その点に関する問題もあるという。

「岩城さんの場合もそうですが、現在宇宙旅行を主催している会社はみな外国の会社です。宇宙旅行に行くとなれば、その外国の会社と『宇宙旅行契約』を結ぶことになりますが、その契約に適用される法律はどの国のものなのか、トラブルが生じた場合にどの国で裁判を行うのか、といった点について、契約締結の前に確認しておくことが求められます」

夢とロマンを運んでくれる宇宙旅行がいよいよ、一般の人々にも開かれようとしていて、胸が踊る感じがするが、同時に新しい法律問題が生じる可能性もあるのだ。宇宙旅行契約を専門に扱う「宇宙弁護士」が登場する日も、そう遠くはないのかもしれない。実は作花知志弁護士も、いつか「宇宙弁護士」となる日のことを夢見ているのだそうだ。



【取材協力弁護士】
作花知志(さっか・ともし)弁護士
岡山弁護士会,日弁連裁判員本部,日弁連国際人権問題委員会,日本航空宇宙学会,国際人権法学会などに所属
事務所名:作花法律事務所
事務所URL:http://sakka-law-office.jp/

ニコ動音楽家 ファンに淫行

 18歳未満の女子高生にわいせつな行為をしたとして、警視庁調布署は、東京都青少年育成条例違反(淫行)容疑で、調布市国領町、音楽家、田中辰典容疑者(31)を逮捕した。同署によると、容疑を認め、「18歳未満との性行為はやばいと思ったが、性欲を抑えられなかった」と供述しているという。

 田中容疑者は「星見蒼人」や「ぱにょ」を名乗って動画投稿サイト「ニコニコ動画」で歌を披露したり、CDを売ったりして生計を立てていた。女子高生は田中容疑者のファンで、平成23年12月にコミックマーケットの音楽関連会場で知り合ったといい、「弄ばれて許せない」と話している。

 逮捕容疑は3月20日夕方、調布市内のホテルで女子高生(17)が18歳未満と知りながらわいせつな行為をしたとしている。

淡路島地震 支援制度に穴

 兵庫県淡路島で震度6弱を観測した地震は、20日で発生から1週間を迎える。被害は比較的「軽微」だったが、新たな課題が浮かび上がった。建物被害の大部分を占めた一部損壊住宅は、従来の支援制度の“網目”から漏れていたのだ。県は特別に一部損壊にも見舞金給付を決めたが、背景には「南海トラフ巨大地震の前には内陸型地震が頻発する」との見方があり、今後の支援に先例を残した形になった。

【図で見る】 淡路島地震で未知の断層、動く? 「阪神」と関連も

 「雨よけのブルーシートを屋根にかけられず、屋内の家具に直接かけている高齢者もいるようだ」との報告が、家屋の屋根瓦がずり落ちるなど一部損壊被害が多い洲本市からあがってきた。同市の65歳以上の人口比率は約29%で全国平均の約23%を上回る。高齢者には修復は負担が大きく、業者に頼むと軽微な損壊でも費用も高額になる。

 ところが一部損壊住宅には、国や都道府県の持っている現行制度ではほとんど支援メニューがない。阪神大震災後に成立した「被災者生活再建支援法」は全壊や大規模半壊の住宅の再建を国が支援するが、一部損壊は対象に含まれない。

 そこで、県は災害援護金で全壊と半壊に限っていたのを一部損壊にも拡充、1世帯5万円の支給を決めるなどした。

 これに対し、室崎益輝神戸大名誉教授(都市防災学)は「県の対応は評価できる。被害の実態はさまざま。全壊や半壊という一律の認定基準を見直すべきではないか」と話している。

 13日の地震で、兵庫県は19日、県内の負傷者が1人増え、重傷7人、軽傷17人の計24人になったと発表した。他府県を合わせ負傷者は33人。建物の全壊が新たに1棟確認され計2棟。このほか、半壊25棟(住宅は18棟)、一部損壊3424棟(同3035棟)。

ストレス解消 寝だめはNG?

「ストレス」という言葉が一般的になってきてから、その解消法も数多く登場してきた。しかし、これまでストレスに効くとされてきた習慣のなかにも怪しいものがけっこうある。そのひとつが、ストレス解消の定番「飲酒」だ。誰かと一緒に飲めば気分転換にもなるが、一人酒はNG。考え込んでストレスの悪循環に陥るという。

 睡眠そのものはストレス解消に有効だが、寝だめはやめたほうがいい。遅くとも平日の起床時間の2時間後ぐらいにとどめないと、体内時計が狂ってしまい、体はぐったり、脳はぼーっとしてしまう。

 もうひとつ、「ポジティブ思考」も取扱い注意。

「楽観的に考えることも、有効なコーピング(自分自身でストレスに対処する方法)になりうる。その経験をエネルギーにするためにも、起こってしまった問題の、いい面を探してみることです」(早稲田大学人間科学学術院教授で、認知行動療法が専門の嶋田洋徳さん)

 そう嶋田さんも言うように、ポジティブ思考はストレス対処に欠かせない。ここで思い出したのが、スマホのアプリ「ネガポ辞典」。たとえば「計画性がない」は、この辞典によると「土壇場に強い」となり、「失敗した」は「のびしろがある」となる。ジョークかと思ったが、ためしにストレスを感じたとき、これで気持ちを変換するだけで、けっこうその気になれた。

 ただしそんなポジティブ思考も、ストレスが積み重なっている「疲憊期(ひはいき)」には逆効果になることもあるとか。自らを励ますのではなく、すぐに休養することが肝心だという。


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