いつものメークが“光”で変わる?--NARS の化粧下地新製品を試す

朝のメークにかける時間はどのくらいだろうか。コスメ関連のマーケティングを行うフィッツコーポレーションが行った調査によると、20代~40代女性の77%は、朝のスキンケア・メークにかける時間が15分以下だという。


この傾向が顕著なのは、各化粧品メーカーが競って展開しているオールインワンファンデーションやBBクリームなどの、ベースメークが1本で完了する多機能化粧品の存在が大きい。かくいう筆者も最近はもっぱらBBクリームを使用し、部分的にコンシーラーを足す程度で済ませている。

だが、使い続けるうちに悩みも出てきた。皮膚が薄く、乾燥肌の筆者は夕方には頬や口もとが乾燥し始めてメークが上手く乗らず、「塗りムラ?」と指摘されることもしばしば。オールインワン化粧品は使い勝手が良い反面、肌質に合わせた対策が必要になることもあり、一概に“便利”とは言いにくいのかもしれない。

コスメブランドNARSJAPANは、こうしたメークの簡略化傾向に一石を投じ、ベースメークの基礎となる「化粧下地」の重要性を打ち出す。5月10日発売の化粧下地「NARSライトオプティマイジングプライマー」は、日常の“光”をメークに活かし、立体的な小顔効果を狙う「ラディアントステップ」シリーズの1つで、現在ブランドのWebサイトで商品紹介を掲出中。同シリーズはこれまで、化粧水/コンシーラー/ファンデーション/ルースパウダーの4アイテムを展開しており、今回の化粧下地を含めた計5アイテムで、ベースメークのトータルステップが揃う。

ラディアントステップシリーズの各製品は、日常の様々な光の下で、肌の明るさや輝きを促す独自の成分を配合。その効果や使用感は、コスメ情報サイト「@cosme」でも一定の評価を得ている。今回のNARSライトオプティマイジングプライマーは、光の反射で輝く肌を作り顔に立体感をもたらす「メークにおける縁の下の力持ち」的存在を狙うという。

だが、光の効果を広告やパンフレットなどの写真で実感するのはなかなか難しい。今回は同製品を実際に使い、その効果を検証してみた。

NARSライトオプティマイジングプライマーを手に取り伸ばしてみると、白いクリームが淡いオレンジ色へ変化。色々と角度を変えて見てみると、極微細な粒子が照明を反射していた。そのまま顔に広げると、乳液のように滑らかで伸びが良く、肌への負担も少ない感じがした。

続いて、普段使用しているリキッドタイプのファンデーションを重ねていく。ここで興味深かったのがファンデーションの“ノリ”の良さ。少量のファンデーションで、ムラなく仕上げることができた。

その他のメークを終えた後、顔の角度を色々と変えて鏡を見てみると、鼻筋と頬骨の高い位置に柔らかい光が集まっているように見えた。顔の元々の凹凸が際立ち、いつもより立体感が出ていた。

一方で肌色については、普段の肌色よりワントーン明るくなり、夕方のくすみが軽減した印象。光のベールで覆われ、明るい肌が演出されていると思った。しかし、下地自体にそれほどカバー力はなく、ニキビ跡など気になる部分のカバーにはコンシーラーなどを併用するのがよさそうだ。また、日焼け止め効果はSPF15/PA+++。夏の紫外線対策としては単体での効果が弱いため、外出や屋外での仕事が多い人は気を付けて欲しい。

なお、筆者と同様にBBクリームを使用している女性編集部員にも、パウダーファンデーションと併せて同製品を使用してもらった。濃い目の肌色で白い化粧品は敬遠していたということだが、白浮きせずに透明感が増し、チークがより映えるようになっていた。

朝のメークは、既に確立した“独自のステップ”を淡々とこなしている女性が多いと思う。しかし、そのうち化粧下地1アイテムを変えるだけで本格的な仕上がりに近づくというのは、筆者にとって新しい発見だった。忙しさのあまり「とにかく化粧さえしていればいい」と様々なステップを短縮しがちな人には、「いつもよりキレイになれる」ことをより実感してもらえるかもしれない。
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