禊ぎガール、浴衣歩き... 富士宮、女性にPR

 6月下旬にも世界文化遺産登録される富士山のお膝元・富士宮市で、増加が見込まれる観光客に伝統文化をPRする準備が進んでいる。ターゲットは「美と和」に興味を持つ女性。同市内の商店街関係者が中心になって、富士山の湧水でリフレッシュする「禊(みそ)ぎ」や、富士宮ゆかりの夏の普段着で街中を回遊する「浴衣歩き」を提案していく。
 富士山の構成資産の一つ、富士山本宮浅間大社(富士宮市宮町)に隣接する湧玉池。こんこんと湧き出る富士山の雪解け水は、富士登山の修験者が霊水としてあがめてきた。5月中旬、20代の地元女性4人でつくる「禊ぎガール」が白装束姿の修験者にふんし、準備体操の鳥船行事で体を温めた後、湧玉池の浅瀬で正座した。
 浅間大社の祭神は「美女」として名をはせたとされる「木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)」。「湧玉お顔洗い」と称した美顔への祈願が行われ、美のお守り「美守」も取り扱っている。
 禊ぎガールの一人、団体職員大村早紀さん(21)は「さくやひめのパワーがやどり、身も心もきれいになった気分になれる」と太鼓判を押す。世界遺産観光の女性たちに、魅力を伝えるつもりだ。
 静岡、山梨両県を結ぶ交通の要衝として栄えた富士宮市には老舗呉服店が多い。浅間大社の門前町を支えている商店街の女性グループ「人着物連(にんきものれん)」は地場産業に着目した。国内外の観光客に和装文化を広めようと、浴衣の着付けサービスなどを計画している。
 人着物連の小川登志子代表は「浴衣で商店街を歩く『和体験』を満喫してほしい」と話し、誘客と地域活性化に力を入れる。

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