持ち家志向8割切る 12年ぶり

 政府は11日午前、平成25年版の「土地白書」を閣議決定した。住居に対する国民の意識調査で「土地・建物は両方所有したい」と持ち家を希望する回答が79.8%と12年ぶりに8割を切る一方、「借家(賃貸住宅)でも構わない」が12.5%と過去最高となり、所有にこだわらない風潮が広がっている。

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 調査は今年1-2月、全国の成人男女3000人を対象に実施し、有効回答率は57.3%だった。「土地は預貯金や株式に比べ有利な資産か」の問いには「そう思う」が過去最低の32.9%で「思わない」(37.2%)を4年連続で下回った。国土交通省は「土地への家計意識が徐々に変化している」と指摘している。

 同白書はバブル経済崩壊後、下落傾向が続いた地価が、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」などの効果で回復の兆しがあると分析。国交省では、経済活性化やまちづくりのビジョンを明確にし「不動産の収益回復の見通しや、日本経済の成長性の期待を高めることが必要」としている。

世界最高齢116歳木村さん死去

 世界最高齢で、男性の長寿記録を更新していた京都府京丹後市丹後町、木村次郎右衛門さんが12日午前2時8分、老衰のため地元の病院で死去した。116歳だった。

 木村さんは昨年12月に体調を崩し、入退院を繰り返していた。今年春に自宅に戻り、ヘルパーの介護を受けながら、孫の妻と生活。116歳の誕生日だった4月19日、地元の市長らのお祝いを受け、「ありがとう」と答えていた。5月に肺炎のため入院し、療養を続けていた。

 木村さんは1897(明治30)年4月19日、京都府上宇川村(現京丹後市)生まれ。地元の郵便局などで働き、定年後は自宅で農業を続けた。2011年4月、米国男性の死去を受け、世界記録をまとめているギネスワールドレコーズ社が男性の世界最高齢と認定した。

 12年12月17日には、米アイオワ州の女性の死去で世界最高齢となり、さらに同月28日には115歳253日を迎え、男性の史上最長寿としてギネス社に認定された。

 子ども7人、孫14人、ひ孫25人、やしゃご15人に恵まれた。(田中昭宏)

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