警官発砲 遺族の敗訴確定

 奈良県大和郡山市で2003年、逃走車両に警察官が発砲し死亡した助手席の男性=当時(28)=の母親が、県と警察官4人に約1億1800万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は27日付で母親の上告を退ける決定をした。請求を棄却した一、二審判決が確定した。
 一審奈良地裁は、8発全てが至近距離からの発砲で、殺害の可能性を認識していたとして「未必の殺意」を認めたが、正当防衛で適法と判断。二審大阪高裁は、「発砲は適法で、死亡について故意や過失を検討するまでもない」としていた。
 刑事事件では、4人のうち2人が付審判決定で殺人と特別公務員暴行陵虐致死の罪に問われ、付審判事件としては初の裁判員裁判で奈良地裁がいずれも無罪を言い渡した。二審大阪高裁も一審判決を支持し、検察官役の指定弁護士が上告中。 

保田 きょう婚姻届&いいとも

 元モーニング娘。でタレントの保田圭が29日未明、イタリア料理研究家の小崎陽一氏との婚姻届を都内の区役所に提出、同日昼にはフジ系「笑っていいとも!」の名物コーナー「テレフォンショッキング」に生出演して入籍を報告した。

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 タモリから「結婚したんですね」と振られて「きのうの夜、いえ今日ですね、2人で行ってきました」と未明入籍を明かした。区役所では「ピンポンを鳴らしたらおじさんが出て来て、寝てたんでしょうね、寝間着みたいな格好で。あっという間なんですね。10分くらいで済みました」と「あっけない感」を表現した。

 既に同居しているが、麻布でイタリア料理店を2軒経営している小崎氏は仕入れのため朝8時に家を出て、帰ってくるのは夜12時という生活だとか。家事が苦手な保田は同居し始めてから「悪いので朝ご飯くらいは作ろうと」毎朝1時間かけて朝食を作るなど、奮闘しているのだとか。最初に作ったときは小崎氏がびっくりしたという。

 披露宴について、保田が「やりたいですね、せっかくですから。一度くらいはウエディングドレスを着たいし」と願望を口にすると、タモリは「披露宴はやめといた方がいいよ。あれ、行くのが面倒臭いんだよ」と水を差した。

 保田はこの朝11時過ぎの公式ブログでも入籍報告、ファンに「今こうやって幸せな気持ちでいられるのは、いつも支えてくれている皆様のおかげです。これからは、明るく穏やかな家庭を築いていけるよう努めていきたいと思います」と感謝の思いを伝えている。

 保田は今月2日に小崎氏との婚約を発表した。2人は2年前に共通の友人を通じて知り合い、昨年の12月29日に交際を始めた。今年3月にプロポーズを受け、4月に結納も済ませている。この日は大安で、なおかつ交際開始からちょうど3カ月目に当たるという。妊娠はしていない。

鉄腕アトム 常識破りの手法

 手塚治虫の人気キャラクターが、ブラウン管の中で動き回る。昭和38年1月1日、フジテレビで放送が始まった日本初の連続テレビアニメ「鉄腕アトム」は、多くの子供たちの心をわしづかみにした。動くアトムの誕生は、50年にわたって独自の進化を遂げ、今や「クール・ジャパン」の代表格となった日本のテレビアニメの幕開けだった。(三品貴志)

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 ◆常識破りの手法

 「『アトム』はアニメーションではなく、アニメです」

 手塚は虫プロダクションのスタッフの前でそんな持論を語った。劇場用アニメが「まんが映画」と呼ばれていた時代だ。「アニメーションをただ略しただけでは?」。スタッフの一人で、その後「タッチ」や映画「銀河鉄道の夜」などを監督した杉井ギサブローさん(72)は、手塚の真意が分からなかったという。

 東映動画(現・東映アニメーション)を経て虫プロ設立に参加した杉井さんは、幼少期にディズニーの「バンビ」を見てアニメ制作を志した。手塚は大のディズニーファン。「すごい作品を作るはず」という期待とは裏腹に、手塚は常識破りの手法を次々と採用した。セル画の枚数を減らすため、背景や動画を使い回したり、口や足といった体の一部だけを動かしたり…。手塚が「アトム」で目指したのは、米国でも試行されていた「リミテッド・アニメーション」の省略と合理化だった。

 ◆新旧交差の現場

 「一番はじめのころは、30分を7人くらいで作っていた。東映動画では200人ほどで描いていた時代。驚異的なシステムだった」

 セル画の多い「フルアニメーション」を経験してきた杉井さんは「紙芝居じゃないか」と困惑した。しかし、完成した1話を見て感想は一変する。「物語性を前面に出せば、動かなくても面白い。ショックだった」

 最高視聴率は40%超。おもちゃや文具といった関連商品が次々と発売され、他社も相次いでテレビアニメに参入するきっかけとなった。「手塚先生は『アトム』を“発明”し、日本に『アニメ』という産業を作り上げてしまった」と杉井さんは振り返る。

 「手塚先生の本性は漫画家でもアニメ制作者でもなく、物語作家。物語を伝えることに大きな興味があったからこそ、思いついた手法でしょう」。「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親、富野由悠季(よしゆき)さん(71)はそう語る。

 富野さんも昭和39~41年、アトムの演出などを手がけた一人だ。外部プロに作画を注文する作業も担当した。外注先には、日本初のフルセル画アニメ「くもとちゅうりっぷ」を手がけ、「日本のアニメーションの父」と呼ばれる政岡憲三といった大御所もいた。

 「大アニメーターに向かって、手塚先生がアトムの描き方を講義する。僕はその橋渡し役ですから、ある意味ひどい目にあった。しかも、できあがってきたものは極めてクラシックで、リミテッドの方法と根本的に違う」と、当時の困惑を懐かしそうに語る。

 実写志望だった富野さんは「アトム」の簡略表現に違和感も覚えていた。「外注で『古くていい仕事』を見ることができたのは大きかった。『物語がしっかりしていれば動かなくてもいい』と思う一方で、同じ漫画絵を動かすにしても、これだけ幅があると知った」

 独立してアニメーターとして活躍したり、制作会社を作った虫プロ出身者は多い。新旧文化と技術が交差する「アトム」の現場は、創造的な“学舎”でもあった。

 ◆再び常識突破へ

 日本動画協会によると、年間に放送・公開されるアニメは、テレビと映画合わせて200作以上、関連商品を含む市場規模は1兆3千億円以上。「アトム」から半世紀、日本は世界有数のアニメ大国となった。

 ただ、富野さんは「人々がテレビアニメという媒体が抱える問題を疑わなくなった。蛸壺(たこつぼ)にはまってしまっている」と苦言を呈し、「物語をいかに作るかで勝負しないと」と訴える。前出の杉井さんは、デジタル表現の進化やネットの普及に触れ、「ほかのメディアと同様にアニメも変わらざるを得ない。手塚先生が自由な発想で時代とシンクロしたように、また、新しい挑戦ができる」と話す。

 より時代に即した「伝える」方法を探して、常識に挑む。そんな手塚のDNAは、新しい時代にも求められている。

地下鉄で初のブルーリボン賞

鉄道友の会は5月28日、東京地下鉄(東京メトロ)の銀座線1000系電車を2013年のブルーリボン賞に選定したと発表した。地下鉄車両のブルーリボン受賞は今回が初めて。ローレル賞は選定されなかった。


鉄道友の会は1953年に設立された鉄道趣味団体。ブルーリボン賞とローレル賞は友の会が毎年1回、前年中に営業運転に就いた新車、もしくは新車と見なせる改造車の中から選定している。

ブルーリボン賞は1958年に制定され、会員による投票をもとに選考委員会が優秀と認めた車両を選定する。一方、ローレル賞は1961年に制定され、性能やデザイン、製造企画、運用などに卓越したものがあると選考委員会が認めた車両を選定する。

1000系は銀座線で運用されている01系電車の後継車両として開発され、2012年4月から先行試作車6両編成1本が営業運転を開始した。線路のカーブにあわせて車軸が可動し騒音や振動を抑えるリンク式片軸操舵台車、消費電力を大幅に抑えられる永久磁石同期モーター(PMSM)、前部標識灯や車内照明にLEDを採用するなど、さまざまな新技術が導入された。

また、1927年12月の東京地下鉄道(現在の銀座線)上野~浅草間開業時に導入された1000形をしのばせるレトロ調の外観も評価された。

東京メトロは今後、2013年度中に1000系12本を導入、2016年度までに合計38本の1000系を導入し、01系を全て置き換える予定としている。

《レスポンス編集部》

アキバの職質、違法と認定

 東京・秋葉原を歩行中に警察官から職務質問され、犯罪事実がないのに送検、起訴猶予処分を受けたとして、豊島区の男性会社員が都などに約200万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。都築政則裁判長は職務質問の違法性を認定、「休日に秋葉原を歩いていただけで所持品検査までされた精神的苦痛は大きい」として、都に5万円の支払いを命じた。

 警察官職務執行法は職務質問について「異常な挙動」から犯罪関与が疑われる場合などに実施できると規定。都側は「任意での職務質問は一般的に許容される」と主張したが、都築裁判長は規定に該当しない場合は任意でも違法との判断を示した。

 判決によると、男性は平成22年3月に職務質問された際、小型ナイフ付きの携帯工具を所持していたことから任意同行を求められ、軽犯罪法違反容疑で書類送検された。東京区検は同5月、男性を起訴猶予処分とした。

 都築裁判長は、男性の工具所持については同法違反の疑いに「合理性がある」と指摘。任意同行以降の刑事手続きの違法性は認めなかった。

 秋葉原では20年6月、無差別殺傷事件が発生。警視庁で警戒を強化していた。警視庁訟務課は「主張が認められず残念。判決内容を検討し対応を決める」としている。

「待機児ゼロ」宣言 本気度は

「横浜方式の全国展開」で「待機児ゼロ」を成長戦略の目玉に据えたが、どこまでホンキか。

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東京都杉並区役所に2月18日、乳幼児を抱きかかえた母親たちが押し寄せた。「認可保育園に4月からわが子が入園できないのは行政の怠慢。行政不服審査法に基づく異議申し立てをしたい」と訴えた。

その後、足立、大田、渋谷、目黒の各区、さいたま市、東大阪市と続く集団異議申し立ての発端だった。中野区、川口市でも請願や要望書を突きつける動きに。その勢いに押されて、杉並、目黒、豊島、世田谷区などでは保育園の定員枠の拡大や認可外保育園の増設を打ち出さざるをえなくなった。

さながら「保育一揆」のようなママたちの異議申し立て。それほどに保育園不足は深刻である。働く女性が第一子を出産すると65%が退職を迫られているのが現実だ。

一揆が始まって2カ月後、安倍首相は「女性の活躍を成長戦略の第一弾としたい」と日本記者クラブで会見。5年間で40万人の保育環境を整えて待機児童の解消に乗り出すと宣言した。

首相が数字を挙げて待機児解消策を強調するのは初めて。それも、デフレ脱却策の金融緩和、財政出動に次ぐ3番目の成長戦略の中核として掲げたのだ。政府の規制改革会議と産業競争力会議も相次いで同様の提言をまとめることになり、厚労省は「認可保育園への株式会社参入の全面解禁」を5月中にも裁量権を持つ自治体に通知するという。

大きなうねりが起きているように見える。だが、保育園枠が40万人増えれば、本当に待機児問題が解消されるのだろうか。答えは否だ。

■「企業認可園」はたった2%

1994年の「エンゼルプラン」をはじめ、2001年の「待機児童ゼロ作戦」など国の打ち出す少子化対策は連戦連敗続き。合計特殊出生率は上向かず、待機児は依然として高水準のままである。

国や自治体の発表する待機児数は現実と大違い。緊急避難的に高額な認可外保育所に通ったり、親が退職や育児休業の延長に追い込まれたりすると待機児に算定されない。だから自治体が「新設保育園には待機児でない子どもがどっと入園してくる」と嘆くのは、自らの不明の成せること。かつて経産省は「潜在待機児は85万~100万人」と発表しており、昨今の不況による就業意欲から実際は100万人超もありうる。でも、国の発表ではずっと2万人台だ。

需要(待機児数)をきちんと把握しなければ供給(増設保育園)計画は立てようがない。就学前児童の保育所利用率は現在34・2%。たとえ5年で40万人を増員できても40%ほどにしか改善されない。「子どもを預けられれば働きたい」という親が50%を超えるのは、多くの調査で明白。とても待機児ゼロには届きそうにない。

実は、株式会社の参入が想定通りに進むのかも疑問だ。00年の児童福祉法の改正で、認可保育園への企業参入は原則認められたが、決定権は都道府県と政令指定都市・中核市にある。

企業参入への門戸は開かれてはいるものの、「保育の安全性や継続性から不適」と拒否する自治体が多い。厚労省発表で待機児が全国で最も多い名古屋市はいまだに企業認可園がない。「利益が出なければいつ撤退するか分からないので」と、企業への不信感が強い。

※続く

カブス藤川DL入り 最悪手術も

 カブスは27日(日本時間28日)、右前腕部の痛みを訴えていた藤川球児投手(32)を15日間の故障者リスト(DL)に入れたことを発表した。26日(同27日)のレッズ戦で同部にアクシデントが発生した右腕に、米メディアは「最悪、手術の可能性もある」と報じている。

【写真で見る】試合前に同僚と笑顔で話すカブス・藤川

 右前腕部の張りのためとしてDL入りした藤川は、28日(同29日)にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受ける予定。ホイヤー・ゼネラルマネジャー(GM)は「慎重にならなければいけないが楽観的に考えている」と話したが、米メディアの反応は厳しい。

 スポーツ専門局ESPNシカゴ電子版は「(GMの話は)ベストケースのシナリオ。最悪なケースは手術だ。彼にとって開幕から2カ月での2度目のDL入りは、赤旗が上がった」と報じている。

 地元紙のシカゴ・トリビューン電子版は「藤川のケガは長期にわたってカ軍のブルペンに影響を与える。手術となれば来年に向けて新しいクローザーが必要になる」と強調。この日、カ軍は藤川に代わるリリーフ候補として、オリオールズからアレックス・バーネット投手を獲得したが、リリーフ陣の緊急再編を迫られることになりそうだ。

そして父になる 海外称賛の絆

 父と子の絆を問う物語が、国境を越えて高く評価された。第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督の「そして父になる」。「家族」という、時代も国境も越える普遍的なテーマを見つめてきた是枝監督に、カンヌは称賛を送った。

 AKB48の渡辺麻友(19)が、4枚目のソロシングル「ラッパ練習中」を7月10日に発売する。魔法使いの衣装を身にまとったまゆゆによる、夏らしいアップテンポなアイドルソングだ。

 「第5回選抜総選挙」の速報で指原莉乃(20)に次ぐ2位(3位は大島優子)に入ったまゆゆ。立候補の際、「1位を目指します」とセンター奪取を宣言しており、その意識の高さには総合プロデューサー・秋元康氏(55)も一目置いている。

 秋元氏は「ラッパ練習中」の作詞にあたり、当初はこれまでの王道アイドル路線とは違う内容を考えていた。しかし、初稿を見たまゆゆから「何か違う気がします」と書き直しを求められたという。「師弟関係というより、対等の仲間として良い作品を作っていきたい」と秋元氏は成長を感じたという。

 すでにタイアップが決まっている。東京ドームシティでまゆゆをキャラクターに起用したリアル脱出ゲームアトラクション「牢獄遊園地からまゆゆを救え!!!」が期間限定(7月27日~9月23日)で登場。従来のファンだけでなく、訪れた多くの家族連れ、カップルに存在をアピールする。

 昭和40年代ごろに日本でも実際にあった「新生児の取り違え事件」がモチーフになった作品。わが子の取り違えの事実を知ったエリート男性が、「血」か「共有した時間」かという非情な選択を迫られるうち、「本当の父親とは」という人間の普遍的なテーマに気付いていく姿を描いた。

 地元メディアは「限りない優しさ、家族愛を描き出している」(ルモンド紙)、「『人は一人で父になるのではなく、子供によって父親にしてもらう』というメッセージだ」(ルポワン誌)と高く評価した。

 今回、審査員を務めた河瀬直美監督は「『そして父になる』というタイトルどおりの過程を一歩一歩踏み込んでいく作品の構築の仕方が優れている」。是枝作品のスタッフも務めた西川美和監督は「どこの国にも家族という形態があり、誰もが葛藤を重ねて親になる。それを正面から捉えていることが受け入れられたのでは」と分析した。

 作中では子役の自然な演技と、都会と地方という舞台設定の巧みさも光る。都会が人間性を奪うことを示唆する描写は、小津安二郎の「東京物語」を想起させる。同作が海外で絶賛されていることは、今回の受賞と無縁ではないだろう。

 ■その他の主な受賞

 最高賞パルムドール=「アデルの人生」(アブデラティフ・ケシシュ監督)▽審査員特別大賞=「インサイド・ルウィン・デイビス」(コーエン兄弟監督)▽監督賞=アマット・エスカランテ監督(「エリ」)▽脚本賞=「ア・タッチ・オブ・シン」(ジャ・ジャンクー監督)▽女優賞=ベレニス・ベジョ(「過去」)▽男優賞=ブルース・ダーン(「ネブラスカ」)

鎌倉が世界遺産推薦取り下げ

 世界文化遺産登録を目指していた「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)について、地元自治体は27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦取り下げを文化庁に求めた。ユネスコの諮問機関が「不登録」を勧告したため、対応を検討していた神奈川県と鎌倉、横浜、逗子3市の首長が記者会見して明らかにした。文化庁は取り下げ手続きに入るが、首長らは将来、再挑戦する意向を示した。

【「物的証拠が少ないか、限定的なものか、あるいはほとんど証拠がない」】世界遺産:鎌倉「不登録」勧告 万全の準備、落胆 “再挑戦”難しい選択も

 諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は4月30日、鎌倉について「歴史的重要性を証明する物的証拠(資産)が少ない」と指摘し、都市化が進む点も問題視してユネスコに不登録勧告した。

 県などによると、6月にカンボジアで開かれるユネスコ世界遺産委員会で、再来年の再推薦が可能になる「登録延期」への格上げを期待する道も検討された。しかし、委員会で「不登録」が決定されれば原則再推薦は認められないため、コンセプトや構成資産を一から練り直して再挑戦する方針を決めた。

 黒岩祐治知事は「イコモスが求める基準が思ったより厳しかった」、松尾崇・鎌倉市長は「次の挑戦に向け埋蔵文化財の調査を進め、住民の理解を深めていく」と語った。【北川仁士】

原監督激怒 村田を一回で交代

 「交流戦、巨人5‐5オリックス」(26日、東京ド)

 あっさりと2球見逃して追い込まれ、高めのつり球にバットは空を斬った。3球三振。初回、逆転してなお2死一、二塁の場面で、巨人・村田の打撃はあまりにも淡泊だった。二回が始まる前、アナウンスが告げられた。「7番・村田に代わりまして…」。指揮官が枢軸の1人に挙げるレギュラーが、打線から消えた。



 初回の守りでは三塁手前への打球にバウンドが合わず、失策。相手の先制点につながる走者を許していた。その裏に回ってきた挽回の打席で簡単に倒れ、原監督は懲罰交代を決めた。試合後、交代について「今日に関しては心技体ともに準備できていないとの判断で、そういう用兵になった。準備不足」と説明した。

 試合は第3捕手の井野、先発の沢村、中継ぎでは青木しか残らぬ総力戦の末、延長12回引き分け。序盤での主力の“準備不足”による交代は、少なからずさい配に影を落とした。川相ヘッドは「ミスは誰にでもある。でも、挽回の機会で『取り返してやるんだ』という強い気迫が、監督には見えなかったということ僕らもそう」と話した。

 今季チーム最長4時間45分の熱戦。その輪に入れず、村田は試合後、選手では誰よりも早く球場を出た。「(監督からは)何も言われてないです」。悔しさを短い言葉に込めた。己を顧み、荒々しさを取り戻さなくてはいけない。

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