米Appleもハッカーの標的に

[ボストン/サンフランシスコ 19日 ロイター] 米アップル<AAPL.O>は19日、同社が最近、フェイスブック<FB.O>を狙ったのと同じハッカーによる攻撃を受けたことを明らかにした。情報が漏えいした形跡は見られないとした。

ロイターが入手した声明によると、一部従業員らがソフト開発者向けサイトを閲覧した際、従業員らのパソコンが悪質なソフトウエアに感染した。同サイトにはマッキントッシュのパソコンを攻撃するためのソフトウエアが仕掛けられていたという。ハッカーは特定されていない。

手口としては、オラクル<ORCL.O>のソフトウエア「Java」の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用したもので、前週末に明らかとなったフェイスブック<FB.O>への攻撃に利用されたソフトと同じであるとした。

また、この悪質ソフトにより「他社」で使用されているマッキントッシュのパソコンも攻撃を受けたとした。被害の規模など詳しい状況は明らかでないものの、担当者は、これまでに防衛関連など数百社が同じソフトによる被害にあっていると指摘した。

声明では「データが社外に流出した形跡はない」と言明。現在、警察と協力してハッカーの追跡に当たっているという。

また攻撃で用いられた悪質なソフトウエアから顧客を保護するため、19日中にソフトウエアツールを提供するとした。

米国などへのサイバー攻撃が相次ぐなか、米コンピューターセキュリティ会社マンディアントは、中国人民解放軍(PLA)が攻撃の主導的な役割を果たしている可能性が高いとする報告書を18日に発表している。

*内容を追加して再送します。

Amazon 国内売上高7300億円余

 インターネット通販大手の米アマゾン・ドット・コムの日本国内での2012年の売上高が、前期比18.6%増の約78億ドル(約7300億円)となり、国内の通販事業者として最大手であることが19日、分かった。

 アマゾンが米証券取引委員会に提出した12年12月期の年次報告書で判明した。同社が日本での売り上げを明らかにしたのは初めて。かねて「通販最大手」と見られていたが、これで確認された。

 日本の大手通販業者としてはベネッセ、アスクル、ジャパネットたかた、ニッセンなどが上位に位置するが、売上高が5000億円を超える企業はない。

 経営数値を公表しているネット通販最大手企業は楽天で、12年12月期の売上高は2858億円だった。楽天は手数料収入が主体のショッピングモール形式であり、業態が異なる。しかし商品取引額(流通総額)でみると、12年に1兆3000億円程度まで拡大している。

 2000年に日本に進出したアマゾンは、自社サイト上で小売店に売り場を提供するとともに、自社で仕入れや販売も実施。国内11カ所に物流拠点を持ち、物流網を生かした即日配送や送料無料化で利用者を増やしてきた。

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